肩甲骨の内側が痛くて、こって、つらすぎる方へ
肩甲骨の痛みで悩んでる方は すごく多い!?
肩甲骨の痛みやコリで、何をやってもなかなか改善せずお悩みの方が大変に多いのですが、それは、上図の筋肉のさらに奥の筋肉へのアプローチ不足が問題なのかもしれません。さらに、硬くなった深部の筋肉が肋間神経を締め付ける神経絞扼障害を起こすと、肋間神経痛様の症状になることもあります。
なぜ肩甲骨内側へのアプローチは不足するのか?
この問題部位の深部には「肺」があるため、深い筋肉へのアプローチは、危険を伴います。
鍼や、注射針を刺しすぎると、肺の収まる胸腔を覆う胸膜を貫き、気胸と呼ばれる呼吸困難になる事があるため、深部へのアプローチは非常に難しく、放置されることがほとんどなのです。と言いますか、リスクが高すぎて刺入できないのです。
背中の深部への痛みやコリへの安全な刺鍼
そこで、超音波エコーを用いて、背中の深部にある肋骨、胸膜の位置を確認しながら刺入すれば安全です。
超音波エコーガイド下に、肋骨と肋骨の間にある肋間筋の治療までも実現可能になりました。
※ 肋間筋とは、わかりやすく表現しますと、皆さまご存知のスペアリブのお肉の部分でもあります。
刺針 の リスク管理
図2は、左肩甲骨内側(直測)の第五肋骨付近のエコー画像です。(やせ型男性)
この方の場合、背中の皮膚から胸膜までは、写真の通り、浅いところで約2.5cmです。
つまり、ブラインドの場合、鍼を刺す深さは、肋骨表面の深度約2cmを限度にした方が良いです。しかし、エコーがない場合、肋骨の表面までの深さは具体的にはわかりませんので、肋骨表面に確実に針先が当たるよう刺入しなければなりません。ただ、これには熟練の技術が必要です。そういう意味でも超音波エコーがあった方が確実に良いです。
※ 筋肉の分厚い男性の場合、肋骨表面まで4cmほどある方もいます。
エコーがある場合は、肋骨と肋骨の間の「肋間筋」にまで刺針することは可能ですが、針先を見失わないようにすることと、皮膚から外に出ている針体の長さを目視し、ダブルチェックを行いながら慎重に刺入する必要があります。初心者はエコープローブに対して平行に刺鍼する「より安全な平行法」が望ましいです。さらにブラインドで肋骨の表面に確実に鍼を当てることができる技術を持っている熟練者がエコーガイド下による深刺を行うとより安全性が高まります。
このように超音波エコーガイド下に刺鍼することは、安全性の担保に役立ちます。
この手技(肋間筋刺鍼)をエコーを用いずにブラインドで行うにはリスクが高すぎると覚えておきましょう。
エコーガイド下・肋間筋刺鍼は高野鍼灸リラクセーションでできますか?
エコーガイド下肋間筋刺鍼(スペアリブ刺鍼)の手技は院長・高野義道が開発・命名しましたので、超音波エコーを武器に鍼施術をさせていただきます。
肩甲間部の凝りや痛みや、肋間神経痛でお困りの方は、ぜひ一度お試しください。